打聞
うちぎき
名詞
標準
文例 · 用例
さりながら、縁日の神仏は、賽銭の降る中ならず、かかる処にこそ、影向して、露にな濡れそ、夜風に堪えよ、と母子の上に袖笠して、遠音に観世ものの囃子の声を打聞かせたまうらんよ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
打見るところ――ではない、打聞くところです、その聞くところの音声によって判断、ではない、想像であります、その想像によると、竹林に近く一つの堂があって、その堂守として尼さんがいる、堂のわきには塚があって、石の塔が立っている、その前へ竜之助が近づいたことから、堂守がかく呼びかけたものであります。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
源氏の打聞きであった。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
そのあとにて棒の三打聞える。
— ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 『チチアンの死』 青空文庫