智
さとし
名詞
標準
文例 · 用例
いやそうでない、情的方面は尋常で理性の方面は非常であるから、誰の眼にもその理性の強い方面ばかりすぐ分るので、非常に理性の勝った人で全く智的の人の様に受け取られた様だ。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
そこで児供ながら智を搾って井戸へ落した小刀を採り上げる工夫にかかった。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
予の考は、家庭の意義を根本的に云うならば、其の人の性格智識道徳等から、自然に湧くべき産物である。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
八百屋お七は家を焼いたらば、再度思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を忍んで開けるほどの智慧も出なかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
例えば「大蛇」というような場合に『古事記』では「遠呂智」と書いてあり『和名抄』では「乎呂知」と書いてある。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
現實の情緒は、悲哀にまれ、恐怖にまれ、理智の常識する白晝の太陽に照らされて、夢の闇の中で見るやうに強烈でなく、晝間の殘月のやうにぼんやりしてゐる。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
智
漢語
- 智(ち、梵: jñāna) — 仏教用語のジュニャーナ(ニャーナ)。
- 智(ち) — 儒教における五常(仁、義、礼、智、信)の一つ。
個人名
- 智(とも) — 日本語の個人名。男女共に用いられる。
- 豊臣秀吉の姉・日秀の諱。
- 智姫 — 薩摩藩主島津斉興の四女。
- 智 — 日本の漫画家。
- 智(あきら、さとし、さとる) — 日本語の男性名。
関連項目
出典: 智 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0