性相
せいそう
名詞
標準
文例 · 用例
それは各自の因縁性相體力なのであるから、傍より之を強ひる能はざるのみならず、當人自身にも之を強ひる能はざるところがある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
よつて之を總べて談ずれば蕩々浩々たる一氣であるが、之を拆いて語れば、方處性相名目差別無き能はずである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
よってこれを纏めて語れば広大な一気であるが、これを分けて語れば方処・性相・名目にそれぞれ差がある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
是等の類同なる諸点あるが故に、同性相|忌むところよりして、詩家は遂に綢繆を全うする事能はざる者なるか。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
そこで、御承知のブルジョア婦人雑誌や新聞の「身の上相談」「女性相談」というようなものが現れたわけです。
— 宮本百合子 『「市の無料産院」と「身の上相談」』 青空文庫
やっぱり同じ朝日新聞にこの頃「女性相談」というのがあります。
— 宮本百合子 『「市の無料産院」と「身の上相談」』 青空文庫
左れば広き世の中には随分悪婦人も少なからず、其挙動を見聞して厭う可き者あれども、男性女性相互に比較したらんには、人非人は必ず男子の方に多数なる可し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
漱石の両性相剋の悲劇の核は、一貫して女の救いがたい非条理性と男にとって堪えがたい欺瞞性とにおかれている。
— 宮本百合子 『漱石の「行人」について』 青空文庫