取っ手
とって異読 はしゅ
名詞多音語頻度ランク #27775 · 青空 39 例
標準
handle
文例 · 用例
とにかく、祖母は自分の家にとついでからの何十年の間にこの糸車の取っ手をおそらく何千万回あるいはおそらくは何億回か回したことであろう。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
その先端の綿の繊維を少しばかり引き出してそれを糸車の紡錘の針の先端に巻きつけておいて、右手で車の取っ手を適当な速度で回すと、つむの針が急速度で回転して綿の繊維の束に撚りをかける。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
大概車の取っ手を三回まわす間に左の手が延び切って数十センチメートルの糸が紡がれ、それを巻き取ってから、また同じ事を繰り返す。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
取っ手の一回転が「ビーン」で、それが三回繰り返された後に「ヤ」のところで糸が巻き取られるのである。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
それで取っ手を回すと同じリズムでキュル/\/\と一種特別な轢音を立てるのであった。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
私はわれわれ人間の頭上に恐ろしい大きな鋏を振り回している神様の残忍に痛快な心持ちを想像しながら勢いよく鋏の取っ手を動かして行った。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
取っ手を回して、ホームズは中へ入る。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
一望した景色のなかで動いているのはふたりだけで、一方は自転車にすっくと乗った優雅な女性、もう一方はその後ろで取っ手に身を屈め、その動きひとつひとつがこそこそとして妙に曰くありげな男。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫