顔絵
かおえ
名詞
標準
文例 · 用例
幕があくと舞台は銀座街頭の場面だそうで、とあるバーの前に似顔絵かきと靴磨き二人と夕刊売りの少女が居る。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
店の食卓も、腰掛も、昔のままだったけれど、店の隅に電気蓄音機があったり、壁には映画女優の、下品な大きい似顔絵が貼られてあったり、下等に荒んだ感じが濃いのであります。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
それはれいの、天狗のしくじりみたいな、グロテスクな、役者の似顔絵なのである。
— 太宰治 『母』 青空文庫
言い忘れましたが、この女は、なかなかの知識人で、似顔絵がたいへん巧かった。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
扉に白いチョークで、西班牙皇帝の似顔絵が拙く楽書きされて居る。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
似顔絵描き、粘土彫刻屋は今夜はどうしているだろうか。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
テレビ画面上に表示された色あざやかな三次元図形、マンガの人気キャラクター「まことちゃん」の以顔絵も、巧みな色の使用によって観客に大いにアピールした。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
眼の縁に、思い切って空色の顔絵具を入れました。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫