地蔵
じぞう
名詞頻度ランク #10742 · 青空 1505 例
標準
Kshitigarbha (bodhisattva who looks over children, travellers and the underworld)
文例 · 用例
例の天幕作りに取りかかる、古生層地は白峰までつづき、鳳凰地蔵一脈の間で、深谷にフツリと切れているのが、よく見える、人夫たちは雷鳥三羽を捕獲した、みんなして二羽を醤油飯に、一羽を焼いて喰った。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
ともかく北岳というところは、北は駒ヶ岳、北西は仙丈岳、西は木曾山脈、南が間の岳、農鳥、北東が地蔵岳鳳凰山などと、高度我に下りながらも、ほぼ等しい大山岳圏に囲繞せられているから、北アルプスの高山で見るような、広々とした眺望は獲られない。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
鳳凰山地蔵岳の大花崗岩山は、その峻しい荒くれた膚を、深谷の空気に、うす紫に染めている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
硬い岩石は、例えば、甲州アルプスで金峰山(二五五一米突)の五丈石、鳳凰山(二七七九米突)の地蔵仏は、結晶岩なる花崗石で、飛騨山脈の槍ヶ岳(三一八〇米突)は石英斑岩の硬石である。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
「極暑九十七度九分、山々に未だ雪あるに呆れ候、一昨夕、稀なる夕映、望遠鏡にて西山一帯を眺めいたるところ、駒ヶ岳の絶巓、地蔵の頭、間の岳、農鳥の絶頂なる、各三角測量標を、歴々と発見いたし候」(七月十八日)、この時の感じは、何だか自分が観て、N君に知らせているような気がした。
— 小島烏水 『雪の白峰』 青空文庫
関の地蔵尊に詣でて、私たちは峠にかかった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
地蔵菩薩のすがたして、 栗を食うぶる童と、縞の粗麻布の胸しぼり、 鏡欲りするその姉と。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
そうしてにやにやと、また一通りの笑い方ではないて、薄気味の悪い北叟笑をして、(何をしてござる、ご修行の身が、このくらいの暑で、岸に休んでいさっしゃる分ではあんめえ、一生懸命に歩行かっしゃりや、昨夜の泊からここまではたった五里、もう里へ行って地蔵様を拝まっしゃる時刻じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫