新木
あらき
名詞
標準
文例 · 用例
そのあたりの家はみな新木造となりたり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
土間は一面の日あたりで、盤臺、桶、布巾など、ありつたけのもの皆濡れたのに、薄く陽炎のやうなのが立籠めて、豆腐がどんよりとして沈んだ、新木の大桶の水の色は、薄ら蒼く、柳の影が映つて居る。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
土間は一面の日あたりで、盤台、桶、布巾など、ありったけのもの皆濡れたのに、薄く陽炎のようなのが立籠めて、豆腐がどんよりとして沈んだ、新木の大桶の水の色は、薄ら蒼く、柳の影が映って居る。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
小函に入れ、その函の蓋には良寛遺愛の鞠、裏には第十七代の孫新木吟雨とあり。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
吟雨六十二翁は与板の人、蓋し良寛の父以南の実家新木氏の子孫なる由。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
其島ニ渡る者の咄しニ楠木ニよく似てありしもの、広くハ新木在之、其外、壱里余より弐里もあらん平地ありしと也。
— 慶応三年三月六日 印藤肇あて 『手紙』 青空文庫
そして寺内氏も、老人と共に人々に交って、なんの心配もなく、広い新木造りの食堂で、腹いっぱいに、温かい食事をすることができたのである。
— 橋本五郎 『地図にない街』 青空文庫
夕闇の底に、その新木の羽目板や屋根の白さが目に立っていた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫