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手蔓

てづる
名詞
1
標準
connections
文例 · 用例
そんな場所は、普通の記者や探偵の眼が届かない高い、奥深い処に隠れているのであったが、そんな方面の秘密に手蔓の多い私にとっては、かえって便利であったばかりでなく、そんな坩堝の中で彼女と熔け合いに来る紳士たちは皆、別に探索する必要を認めないくらい、世間に知れ渡っている顔である事を発見した。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
そうすると日田の御金奉行は、その日田金を手蔓にして諸大名のお納戸金の遣繰りを初めとして、知行高の裏表、兵糧の貯蔵高まで立入ってコト明細に探り出す。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
そしてそれは同時に清逸自身の存在を明瞭にし、それが縁になって、東京に遊学すべき手蔓を見出されないとも限らない。
有島武郎 星座 青空文庫
そうしてモデル屋の持ツて來るモデルもモデルも片ツ端から刎付けて、或る手蔓を得てやツとこさ自分で目付け出したモデルといふのが即ちお房であツた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
叔母はさすがに女二人だけの外地の初旅に神経を配って、あらゆる手蔓を手頼って、この地の官民への紹介状を貰って来て私に与えた。
岡本かの子 河明り 青空文庫
値段も大いに高いけれども、しかし、それよりも、之を求める手蔓が、たいへんだったのである。
太宰治 親友交歓 青空文庫
それは大崎の大崎義隆の臣の里見隆景から事起って、隆景が義隆をして同じ大崎の巨族たる岩出山の城主氏家弾正を殺させんとしたので、弾正が片倉小十郎に因って政宗に援を請うたところから紛糾した大崎家の内訌が、伊達対大崎の戦となり、伊達が勝てば氏家弾正を手蔓にして大崎を呑んで終おうということになったのである。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
随分探しましたぜ」 わたくしはなおも母の事を聞きますと、母はわたくしの無断の家出から気狂いのようになって毎日神信心やら占やらで、きょうも、わたくしの旧学園友達の赤坂の吉良の家へ何事か手蔓を探り出すべく訪ねた帰りに豊川稲荷へお百度を踏みに行ったのだと言いました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
作例 · 標準
彼は有力な政治家との手蔓を利用して、公共事業の入札に関する情報をいち早く入手した。
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転職活動を成功させるために、大学時代の先輩に何か手蔓がないか相談してみることにした。
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事件の真相を解明するための唯一の手蔓は、現場に残された古びた鍵しかなかった。
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