遊び癖
あそびぐせ
名詞
標準
文例 · 用例
」 見え坊の木山が、晴代のカフヱ通ひを内心恥かしく思つてゐることも、それで解つた訳だつたが、それよりも晴代が銀座へ勤めるやうになつてから、彼の惰性的な遊び癖も一層|嵩じて来ない訳に行かなかつた。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
」小森はさうやつて頻繁に遊びまはる自分を恠しみながら、やつぱり遊び癖がついてしまつた。
— 徳田秋聲 『女流作家』 青空文庫
近頃氏の画が評判がいゝのにつけて、この遊び癖につけ込むだのが、何事にも抜目のない道具屋である。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
ついでにこの常盤会寄宿舎の事を少々話せば、従来郷里松山から学問の修業として出て来る書生は随分多いが、普通の下宿に居ては費用も嵩み、どうかすると遊び癖も付くという事を、旧藩主久松伯爵家にも憂えられて、廿年の末に右の寄宿舎を設け、彼らの書生を収容さるる事になった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
遊び癖をつけるとおしまひだぜ」「ええ、わかつてますわ」 一枝は、兄の態度が幾分直つて来たやうに感じはするものの、昔ほどの親しみがどうしても湧かず、無理にもしんみり話をしてみるやうな気は起らなかつた。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫
まだ二十五六の、遊び癖の拔け切らないのを、叔父の佐兵衞に引取られて、年上の從兄吉三郎と一緒に、商賣を仕込まれてゐるといつた、一寸好い男です。
— 遺言状 『錢形平次捕物控』 青空文庫
まだ二十五六の、遊び癖の抜け切らないのを、叔父の佐兵衛に引取られて、年上の従兄吉三郎と一緒に、商売を仕込まれているといった、ちょっと好い男です。
— 遺言状 『銭形平次捕物控』 青空文庫
間違ひもなく働いてゐたが、遊び癖があつて夜歩きするのと、身體が弱くて荒仕事ができないので、實は少し持て餘してゐると五日前になつて、急に暇を貰ひたいと言ひ出した」 數へて見ると、それは壽滿寺へ賊の入つた日に當るのです。
— 名畫紛失 『錢形平次捕物控』 青空文庫