粘力
ねんりょく
名詞
標準
文例 · 用例
如何にも感情の浅い、粘力のない女だった。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
毒水を被らない方の粉では、團子を拵らへ燒餅を拵らへると云ふことが出來るが、毒水を被つた方のは粉に粘力が無くなつて、團子にも燒餅にもならない。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
ナガイモの方には粘力が比較的少なくて劣っている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
この樹の材は堅いには堅いが存外脆く粘力に乏しく、決して強靱では無いから、ソノ細かいカナメを作るには固より不適当である。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
どうした粘力だろう。
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
自分以上の力の者に向えば向うほど、その「粘力」を出すのである。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
かれはまた、草木の中を歩いて、紫、藍、紅、さまざまな花をもんで試みたが、どれも日光にあえば色を失うのみか、筆にかかる粘力がない。
— 木曾の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
豹の四|肢のごとく、伸縮の自由な孫兵衛の腕ぶしには、一種の粘力があってなかなかあなどり難い。
— 木曾の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫