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捲上

捲上
名詞
1
標準
文例 · 用例
昼過ぎから猛烈な吹雪が襲って来たので、捲上の人夫や、捨場の人夫や、バラス取り、砂揚げの連中は「五分」で上ってしまった。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
俺が仕度して来るから」「そうかい」 秋山は見張りへ、小林は鑿を担いで鍛冶小屋へ、それぞれ捲上の線に添うて昇って行った。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
各々が受持った五本又は七本の、導火線に点火し終ると、駈足で登山でもするように、二方の捲上の線路に添うて、駆け上った。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
だから、捲上の線は余分な土や岩石を掘り取らないように、四十五度以上にも峻嶮に、川上と川下とから穴の中に辷り込んでいた。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
川下の方の捲上げ道を登れば、そのまま彼等は飯場まで帰る事が出来た。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
川上の方は、掘鑿の岩石を捨てた高台になっていて、ただ捲上小屋があるに過ぎなかった。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
然し、彼が、痛いのは腰だ、と思っていたのに、川上の捲上線に伝って登り始めるのと、カッキリ同時に、その腰の痛みが上の方に上って来るのを覚えた。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
吹雪も、捲上道路も、何も彼は見ていなかった。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫