風呂焚き
ふろたき
名詞
標準
文例 · 用例
もし世子が、今少し熱くせよとか、ぬるくせよといわるる時は、まずそれを小姓に告げ、小姓から坊主に告げ、坊主から風呂場の外に居る風呂焚きの仲間に告げる。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
帰つて風呂焚きをせねばならぬ者もあります。
— 槇本楠郎 『栗ひろひ週間』 青空文庫
……いうまでもなくこの短刀の持主は風呂焚きの三造です」 村の巡査も私も、黙って河野の話の続きを待っていました。
— 江戸川乱歩 『湖畔亭事件』 青空文庫
たとえ白痴に近いおろか者であるとはいえ、警察の人達はなぜ風呂焚き三造を疑って見なかったのでしょう。
— 江戸川乱歩 『湖畔亭事件』 青空文庫
彼は風呂焚きですからね。
— 江戸川乱歩 『湖畔亭事件』 青空文庫
今度は吉例ユリのふろたきも只一度ですが、今年の薪はよく燃えてよ、実に見事にもえます、一年越し乾いているわけですから。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
野原での伝説にはいろいろあるが、顕ちゃんの風呂たきの一条は小父上さまもお話しになったし、小母さんも何遍も何遍も仰云る。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
今小ぶりの間にお風呂たきつけに出たら珍しいものを縁の下で見つけました、うちのだったのかしら、茶色のところへ白で宮本酒店と焼いた徳利が一つころがっています、何年ああやってころがっていたのかしら。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫