二筋道
ふたすじみち
名詞
標準
branch roads
文例 · 用例
尾花は自然の傍示|杭、アノ山越えて来イやんせ、この谷|辿って行かしゃんせ、と二筋道へ枯残る。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
遺家族とあれば一層保護を加うべき任にありながら、色と慾の二筋道をかけるなど実に言語道断です。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
つまりは色と慾との二筋道で、女が女を蕩して金を絞り取る。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
下谷|通新町の長助という若い大工が例の景品をせしめる料簡で、勇気を振るって木戸をはいって、獄門首のさらされている藪のきわや、骸骨の踊っている木の下や、三途の川や血の池や、それらの難所をともかくも通り越して二筋道の角に出た。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
狭い薄暗い路を通って、例の獄門首や骸骨を見ながら、二筋道の曲がり角を左に取ってゆくと、どこかで青白い鬼火が燃えているらしかった。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
私は始終私自身の力を信じていいのか疑わねばならぬかの二筋道に迷いぬいた――を去って、私には物足らない都会生活が始まった。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
……二筋道に迷った妾。
— 国枝史郎 『三甚内』 青空文庫
藝術の目的は美か感情の傳達か、よき藝術は農婦の唄かベートーヴ※ンか、此の如きは恐らくは不一致の要求から生れた人爲の二筋道である。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
作例 · 標準
森の奥深くに進むと、苔むした二筋道が現れてどちらへ進むべきか迷ってしまった。
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人生の二筋道に立たされたとき、彼は迷わず困難な方を選んだ。
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山頂へ向かう登山道は、途中で緩やかな道と険しい岩場の二筋道に分かれています。
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