かき乱す
かきみだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to disturb
文例 · 用例
今度のノーベル・プライズのために不意打ちをくらった世間が例のように無遠慮に無作法にあのボーアの静かな別墅を襲撃して、カメラを向けたり、書斎の敷物をマグネシウムの灰で汚したり、美しい芝生を踏み暴したりして、たとえ一時なりともこの有為な頭の安静をかき乱すような事がありはしないかというような気がする。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
永い間胸に抱いてきた罪のない夢の国の美しい夢を冷たい現実でかき乱すのは気の毒で残酷なような気もするのであった。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
地の底空の果てから聞こえて来るような重々しい響きが腹にこたえて、昼間読んだ悲惨な小説や、隣の「青葉しげれる桜井の」やらが、今さらに胸をかき乱す。
— 寺田寅彦 『竜舌蘭』 青空文庫
もしあなたが海でひどい疾風にお遭いになったことがないなら、あの風と飛沫とが一緒になってどんなに人の心をかき乱すものかということは、とてもご想像ができません。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
葉子は今の平和をしいてこんな問題でかき乱す事を欲しなかったばかりでなくとてもできなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
あたりのものかげから冷え冷えと流れて来る山気をかき乱すともないつつましやかさを背に感じながら、落葉の径をそことしもなく辿っていると、ふとだしぬけに生きた山の匂をまざまざと鼻さきに嗅ぎつけることがよくある。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
もちろん電車や自動車や自転車や、そうした騒雑な音響をたてて、ここの町の空気をかき乱すものは一切通過しない。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
勿論電車や自動車や自転車や、そうした騒雑な音響をたてて、ここの町の空気をかき乱すものは一切通過しない。
— 岡本綺堂 『島原の夢』 青空文庫
作例 · 標準
静かに読書していたのに、隣の部屋の騒音で集中力を かき乱された。
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穏やかな夜だったのに、突然の嵐が静寂を かき乱した。
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彼は、彼女の心をかき乱すような言葉を平気で言う。
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