御殿医
ごてんい
名詞
標準
文例 · 用例
沖田だけは、従軍させては不可ないと」「…………」「松本先生には、君は、一方ならないお世話になった筈だ」「現在もお世話になっております」「柳営の御殿医として、一代の名医であるばかりでなく、豪傑で、大親分の資を備えられた松本先生が、然う仰せられるのだ。
— 国枝史郎 『甲州鎮撫隊』 青空文庫
勝信 では、やはりもつまいと……唯円 (じっとしていられぬように庭をあるく)橘様の御殿医のお診察も侍医のお診察も同じことなのだ。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
昨日は御殿医様をわざわざおつかわしくだされまして、まことにありがとうございました。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
傷は薩州|邸の口入で近衛家の御殿医が来て縫つた。
— 與謝野寛 『蓬生』 青空文庫
徳川時代には、お匕といえば、御殿医であることがわかり、医者が匕を投げたといえば病人が助からぬということであるし、匕を持つといえば内科医のことだった。
— 長谷川時雨 『田沢稲船』 青空文庫
「毒じゃないだろうな、御殿医者をここへ、バーニ医師を」 と国王がささやいた。
— The Weight of the Crown 『王冠の重み』 青空文庫
17世紀の初めに導入され1868年(明治維新)には終わった封建制は御殿医師と民衆医師の区別をしていた。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫
御殿医はそれぞれ位によって一定の席次を持ち種々の位で呼ばれたが、民周医は彼らの患者の施しによっていて、謝礼の金額は法律により患者が決定した。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫