小点
しょうてん
名詞
標準
文例 · 用例
まず支那等で虎の体の諸部を薬に用ゆる事は一月初めの『日本及日本人』へ出したが、少しく追加するとインドのマラワルの俗信に虎の左の肩尖の上に毛生えぬ小点あり、そこの皮また骨を取り置きて嘗め含むと胃熱を治す、また虎肉はインド人が不可療の難病とする痘瘡唯一の妙剤だと(ヴィンツェンツォ・マリア『東方遊記』)。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
半折の上から下へと果物を一気に描下ろしたものだとか、児童喜戯の独特なモティフを自在に扱つた小点もの、あるひは興のまにまに描いたと思はれる色紙などには、渾然として美しいものがある。
— 木村荘八 『岸田劉生の日本画』 青空文庫
随分の大作が行き、また小点の行く「小杉さん」がそこにあるだらう。
— 木村荘八 『小杉放庵』 青空文庫
あるひは二曲屏風に桜の若樹を写したものであるとか、岩とか、鳥とか、殊に方寸尺の小点のものに多い覊旅の心尽しや道釈人物に、津々と筆路の深く美しいものがある。
— 木村荘八 『小杉放庵』 青空文庫
石仏と獣の残骸の皮肉な対照も、荒谷の大構図の中での一小点景にすぎない。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫