這い出る
はいでる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to crawl out of
文例 · 用例
その眼の眩むような大光熱は、山々の青葉を渡る朝風をピッタリと窒息させ、田の中に浮く数万の蛙の鼻の頭を一つ一つに乾燥させ、地隙を這い出る数億の蟻の行列の一匹一匹に青空一面の光りを焦点作らせつつジリジリと真夏の白昼の憂鬱を高潮させて行った。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
風呂から這い出るころには、ぼっとして、幽霊だ。
— 太宰治 『雌に就いて』 青空文庫
狭い路地口には真黒い警官がつめかけていて、この家の周囲は蟻の這い出る隙もないくらい厳重にとりかこまれているようである。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
もちろんその時には星浦警察署と町の青年の全員が工場の周囲を蟻の這い出る隙もないくらい包囲していた。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
大きい虫は獄屋の壁のすそを掘って、人間が這い出るほどの穴をこしらえてくれた。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
先にも云ったように、採炭坑は謂わば炭層の中に横にクリあけられた井戸のようなもので、鉄扉を締められた入口のほかには蟻一匹這い出る穴さえないのであった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
そして僅かにそこから這い出ると、べそをかきながら又匍匐を続けて行く。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
旦那によろしく……」 けろりとし乍ら這い出ると、直人は、にやにや笑い乍ら出ていった。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
作例 · 標準
暗い穴の中から、何かが這い出てくるのが見えた。
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泥の中から這い出てきたばかりの子犬は、全身泥だらけだった。
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諦めずに困難から這い出て、彼は再び成功を収めた。
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