九重
ここのえ異読 きゅうちょう・くじゅう
名詞
標準
ninefold
文例 · 用例
円錐形にそびえて高く群峰を抜く九重嶺の裾野の高原数里の枯れ草が一面に夕陽を帯び、空気が水のように澄んでいるので人馬の行くのも見えそうである。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
『ところでもっとも僕らの感を惹いたものは九重嶺と阿蘇山との間の一大窪地であった。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
これはかねて世界最大の噴火口の旧跡と聞いていたがなるほど、九重嶺の高原が急に頽こんでいて数里にわたる絶壁がこの窪地の西を回っているのが眼下によく見える。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
韓文公が詩集のうちに、一封朝奏九重天―云々とあるもの則是。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
少女たち、黄菊には九重のみけしきがある。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
しかも当人時ならず、春風|胎蕩として、今日|九重ににおい来る、菊や、菊や――酒の銘。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
禮を厚くして神君を九重の奧深く祀つたのは無理もない。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
九重に霧や隔つる雲の上の月をはるかに思ひやるかな これを命婦から源氏へお伝えさせになった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
この和歌には、九重に咲く桜の美しさが巧みに詠まれている。
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幾重にも、それこそ九重にも重なった山々の稜線が美しい。
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秘伝のタレを九重にも塗り重ねて、伝統の味を守り続けている。
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標準
imperial palace
作例 · 標準
遥か遠く、九重の雲の上にそびえる宮殿を夢に見る。
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都の九重の内では、連日華やかな宴が催されていた。
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九重の住人となった彼女は、二度と故郷の村へは戻らなかった。
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