夙志
しゅくし
名詞
標準
long-cherished desire
文例 · 用例
半世の夙志が総て成らずに、望みもしない文人としての名がいよいよ輝くのが如何にも不愉快で堪らなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
) かくの如く全力を傾倒して国際問題を鋭意研究したのは本と本と青年時代からの夙志であったが、一時人生問題に没頭して全く忘れていたのが再燃したには自ずから淵源がある。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
如何なる意見が交換されたかは今なお不明であって、先年追悼会の席上後藤男自らの口からもその談話の内容を発表する事は出来ぬといわれたが、左に右くこの会見に由て男爵の知遇を得、多年の夙志が男爵の後援で遂げられそうな緒を得たのは明らかであった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
それ故に同じ操觚でも天下の木鐸としての新聞記者を希望して、官報局を罹めた時既に新聞記者たらんとして多少の運動をもした位だから、朝日の通信員として露西亜へ上途した時は半世の夙志が初めて達せられる心地がして意気満盛、恐らくその心事に立入って見たら新聞通信員を踏台として私設大使を任ずる心持であったろう。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
」〔十歳ニシテ大故ニ遇ヒ/夙志長ズルノミ〕これによって枕山は十歳の時父にわかれた事がわかる。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
ただ、しゅくしゅく鳴きながら苦しみを訴える鹿の眼の懸命に戸惑う瞳の閃きに一点の偽りもないのを見ると掻き抱いてやり度いようだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
しゅくしゃ結びに、ささ結び、やましな結びに風車。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
そこで直ちに部隊は隊伍をととのえて、しゅくしゅくと行進をはじめた。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
作例 · 標準
幼い頃からの夙志を貫き、彼はついに出家して仏門に入ることを許された。
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医学を志した若き日の夙志を忘れることなく、彼は僻地診療に生涯を捧げた。
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父の夙志を継いで、この荒野を豊かな農地に変えるのが私の役目です。
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