嵌まり役
はまりやく
名詞
標準
文例 · 用例
世界をかえて足利時代の芝居にしてあるのですが、渡し守甚兵衛と幻長吉が彦三郎、宗吾が小団次、宗吾の女房おみねが菊次郎、いずれも嵌り役で大評判、八月から九月、十月と三月も続いて打ち通しました。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
どの役々も嵌り役で、もとより悪かろうはずはなかったが、それらの出来栄えよりも、長くわたしの記憶に残っているのは、「雪月花」の浄瑠璃であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
若旦那の勘平は嵌り役だと、見物の人たちにも期待された。
— 勘平の死 『半七捕物帳』 青空文庫
山門や源氏の侍どもに、都合の好い議論を拵えるのは、西光法師などの嵌り役じゃ。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
それで深井君の嵌り役が出来た。
— 久米正雄 『虎』 青空文庫