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籠抜け

かごぬけ
名詞
1
標準
slipping out the back way with swindled goods
文例 · 用例
」「また籠抜けかい?
佐左木俊郎 街底の熔鉱炉 青空文庫
籠抜け――あるいは白刃を縦横に突通し、ある時は蝋燭の灯を透間なく、横筒の蛇籠のように長い籠にならべて、その中を桃色の鉢巻きをした子供が、繻子の着物に袴をつけて、掛声もろとも難なく飛抜ける。
長谷川時雨 牢屋の原 青空文庫
書き物の「石川五右衛門」で、茶の宗匠になつてゐる隠れがの五右衛門を見たが、彼の得意だつた葛籠抜けや、釜煎りの五右衛門よりは、性根をよく表現して、こんな名人が世にあらうかと思はせた。
折口信夫 春永話 青空文庫
折々は黄金丸が枕辺にて、有漏覚えの舞の手振、または綱渡り籠抜けなんど。
巌谷小波 こがね丸 青空文庫
歯力や、鎌倉節や、籠抜けが、修行を済まして本山へ帰った夕方、阿房陀羅経や、仮声使いの面々は山を下って、市中へ布教に出かけようとする黄昏。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
ほかの芸人は、それぞれ相当の苦心と、思いつきと、熟練とをもって相当の稼ぎをするのに、この荒熊の芸といってはそれよりほかに何物もないから、籠抜けの伊八が一議に及ばずこれを忌避したのは無理もなく、忌避された当人もそれですましている。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
そんなら新参の友兄いをひとつ、引張り出したらどうだ」「なるほど、友兄いは思いつきだな」 籠抜けの伊八は、ようやく得心がいったと見えて、急に元気づいて、「友兄い、友兄いはいねえか」 大きな声をして後ろを顧みながら、呼んでみたが返事がありません。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
それから後、籠抜けの伊八は、誰をつれて行くことになったか、昼の疲れで寝込んでしまったのに、米友はそこへ帰って来た模様はありません。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
昨夜、宝石店から数千万円相当のダイヤが盗まれた。犯人は「籠抜け」の手口を使ったらしい。
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借金を背負って、そのまま「籠抜け」で海外に逃亡するつもりだったんだ。
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あっという間に大金持ちになったあの男、きっと「籠抜け」で得た金だろうね。
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