注連縄
しめなわ
名詞
標準
文例 · 用例
……其の影が潜つて出る、祠の前の、倒れかゝつた木の鳥居に張つた、何時の時のか、注連縄の残つたのが、二ツ三ツのたくつて、づらりと懸つた蛇に見えた……二十九 はて、面白い。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
松には注連縄張りたり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
(顔を見ろ、)(や、)(蒼くなれ蒼くなれ、奴、居酒屋のしたみを舐めやあがって何だその赤い顔は贅沢だい、我が注連縄を張った町内、汝のような孑孑は湧かない筈だ、どこの流尻から紛れ込みやあがった。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
磐が根に注連縄ひきはり、幣帛にしで結ひ垂れ、真榊の、鏡葉の音さやさやにうち清めて。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
門ごとに立てた竹に松の枝を結び添えて、横に一筋の注連縄が引いてある。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
頭の上の処には、大根が注連縄のように干してあるのだな。
— 森鴎外 『里芋の芽と不動の目』 青空文庫
壇の上には新しい荒莚を敷きつめて、四隅には笹竹をたて、その笹竹の梢には清らかな注連縄を張りまわしてあった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
彼は屋敷の前に近づいて、忍ぶように内を覗くと、軒に張り渡された注連縄が秋風に寂しくゆらいで、見おぼえのある大きい桐の葉が蝕ばんだように枯れて乾いて、折りおりにかさこそと鳴っていた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
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注連縄(しめなわ)は、神道における神祭具で、糸の字の象形を成す紙垂(しで)をつけた縄。神聖な区域とその外とを区分するための標(しめ)である。注連縄の形式によっては縄の下に七本、五本、三本の藁を垂らす。以上の理由から、標縄、〆縄、七五三縄などとも表記する。
出典: 注連縄 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0