方解石
ほうかいせき
名詞
標準
calcite
文例 · 用例
)ひるの青金の黄銅鉱や方解石に柘榴石のまじった粗鉱の堆を考えながら富沢は云った。
— 宮沢賢治 『泉ある家』 青空文庫
それはちょうど、濁った方解石を透して物を見るように、一切がボンヤリして二重に見えるのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
僕は誰に何といはれても、方解石のやうにはつきりした、曖昧を許さぬ文章を書きたい。
— 芥川龍之介 『文章と言葉と』 青空文庫
方解石の稜面を横ぎる光線のように水は角壜の半ごろの部分で空隙を支え、薄日のもとに静まり返っていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
あらゆる完成した作品は方解石のやうに結晶したまま、僕等の子孫の遺産になるのである。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
さうだ、こんな夜ふけなどあの露臺に出てこつそり窓の外からこつちを覗いて見ると、丁度あの重屈折をする方解石のやうなものを通して見たかのやうに、この部屋の中のものがすべて、そしておれ自身までがぼんやり二重になつて見えさうな氣がする。
— 堀辰雄 『恢復期』 青空文庫
そして、月の秋波があの絶壁の上の音楽堂に注がれた時、どんなにあの白い建築が、方解石のように美しく、形よく見えることだろう。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
そうだ、こんな夜ふけなどあの露台に出てこっそり窓の外からこっちを覗いて見ると、丁度あの重屈折をする方解石のようなものを通して見たかのように、この部屋の中のものがすべて、そしておれ自身までがぼんやり二重になって見えそうな気がする。
— 堀辰雄 『恢復期』 青空文庫
作例 · 標準
博物館の鉱物コーナーで、透明で美しいひし形をした方解石の結晶を虫眼鏡で観察した。
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方解石を通して文字を見ると、光の屈折によって文字が二重にダブって見える。
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地質調査の途中で、石灰岩の割れ目に沿って成長した真っ白な方解石の脈を発見した。
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