病床日誌
びょうしょうにっし
名詞
標準
day-by-day record of a patient's condition
文例 · 用例
」 妊婦は、あとで「脳振盪」と、病床日誌に死の原因を書きつけられていた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
そのまた枕もとには看護婦が一人、膝の上にひろげた病床日誌へ近眼の顔をすりつけるように、せっせと万年筆を動かしていた。
— 芥川龍之介 『お律と子等と』 青空文庫
これは呉一郎の毎日の言動を、特に医員に命じて、細大洩らさず病床日誌に記録させてあるから、それに就いて観察して見れば、その迷い具合が手に取る如くわかる。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
食慾が非常に減退して排泄の具合が悪くなり、体量なぞもかなり減少していたが、その後だんだんと回復して来て、今では涼しくなったせいでもあろうが、旧来以上になっている事が、病床日誌にチャンと出ている。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
一間の床の間の上に、中身の空しくなった古めかしい箪笥が一つ据えられて、その横の片隅に薬瓶や病床日誌やらが雑然と置かれてある。
— 豊島与志雄 『生あらば』 青空文庫
枕頭の病床日誌を取ってみると、その中に挾んである熱と脈搏と呼吸との三色の線の交錯が高低をなして続いていた。
— 豊島与志雄 『生あらば』 青空文庫
余は病床日誌と金銭出納簿とを拵えて、それに俳句を書くような大きなぞんざいな字で、咯血の度数や小遣の出入を書いた。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
(この事に就いては、眞鍋氏がその中病床日誌を公にして醫學上の説明を與へられるやうに聞いた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
作例 · 標準
看護師は交代の際、病床日誌を読み返して、深夜に患者の容態に変化がなかったかを確認した。
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「病床日誌には、患者さんが食べた食事の量から、その時の表情まで細かく記録されているんだ」
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入院患者である彼は、自分の快復の記録を自分で残そうと、個人的な病床日誌をつけ始めた。
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