高古
こうこ
形容動詞
標準
文例 · 用例
元義は終始万葉調を学ばんとしたるがためにその格調の高古にして些の俗気なきと共にその趣向は平淡にして変化に乏しきの感あり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
其歌の眞摯に且つ高古なるは其特色にして、到底古今集以下の無趣味無趣向なる歌と比すべくもあらず。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
されども其萬葉に貴ぶ所は其簡淨なる處、莊重なる處、高古なる處、眞面目なる處に在りて、曾て其他を知らざるが如し。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
簡淨、莊重、高古、眞面目、此等が萬葉の特色たる事は余亦異論無し。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
沈麗高古な衣裳のうごき、ゆるやかな線の姿態の動き、こんな世界が、ほんとうに昔のある場面を彩どったであろうように、静寂な感覚の上に顕現してまいります。
— 上村松園 『「草紙洗」を描いて』 青空文庫
併し一首全体が高古の響を保持しているのは、内容がこせこせしない為めであり、「桜田へ鶴鳴きわたる」という唯一の現在的内容が却って鮮明になり、一首の風格も大きくなった。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫