揚屋
あげや
名詞
標準
high-class Edo-period pleasure house (where outside prostitutes were hired to entertained guests)
文例 · 用例
お神が銀子に義太夫の稽古をさせたのは、ちょうど倉持の話が決まり、この新妓に格がついたころのことだったが、お神も上方から流れて来た、五十年輩の三味線弾きを一週に何度か日を決めて家へ迎え「揚屋」だの「壺坂」だの「千代萩」に「日吉丸」など数段をあげており、銀子も「白木屋」から始めた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
二十 時に、間を隔てた、同じ浪屋の表二階に並んだ座敷は、残らず丸官が借り占めて、同じ宗右衛門町に軒を揃えた、両側の揚屋と斉しく、毛氈を聯ねた中に、やがて時刻に、ここを出て、一まず女紅場で列を整え、先立ちの露払い、十人の稚児が通り、前囃子の屋台を挟んで、そこに、十二人の姫が続く。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
茶屋|揚屋の軒に余って、土足の泥波を店へ哄と……津波の余残は太左衛門橋、戒橋、相生橋に溢れかかり、畳屋町、笠屋町、玉屋町を横筋に渦巻き落ちる。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
竜泉寺、山谷、今戸のわたし、そりやもう大変な騒よ、おやおや、まあ、素つ裸で、揚屋町の通を伝馬担いで奔るなんて銀ちやん、威勢がいいことねえ。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
余は今夜の家が揚屋といふものであつたことや夜の淺いにも拘らず土地柄にも似合はずしんとして居たことの不審なことや、ちらりと見た二人の遊女のことや思ひ挂けなかつたことを心に描きながら闇夜の間を運ばれた。
— 長塚節 『菜の花』 青空文庫
「よう来て下さんした」 お園は六三郎を揚屋へ連れて行った。
— 岡本綺堂 『心中浪華の春雨』 青空文庫
わしが女子や酒にたやすく溺るる事が出来たら、このように退屈なぞいたさぬわ」 あっさりその手を払いすてると、悠然として揚屋町の方にまた曲って行きました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
また会うぞ」 颯爽として立ち上がると、例の宗十郎頭巾のままで、ただちに行き向ったところは揚屋町の王岸楼でした。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
作例 · 標準
揚屋の例文
ウィキペディア曖昧さ回避
揚屋(あげや、あがりや) (あがりや)江戸時代に牢屋敷内に設置された特別な牢→揚屋 (牢獄) (あげや)江戸時代に遊郭内に設置された特別な店→揚屋 (遊郭)
出典: 揚屋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0