埒内
らちない
名詞
標準
within bounds
文例 · 用例
二十歳代の青年期に蜃気楼のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の闘技場の埒内へ追い込まれ、そこで銘々のとるべきコースや位置が割り当てられる。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
今日われらの売出そうとする砕氷船の如きは、もはやわれらがその技術を秘密の埒内に停めて置かなければならないようなそんな特殊なものではなくなったのだ。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
場所がら、非人情という私の意味は人情を否定するのでなく、その人情の曲折を描くに、人情の埒内で暖まらず、そのとことんの現実にまで触れて行こうとするには、その人情なるものをも社会的な広さから作家として把握し得なければならないという気持であるというこまごましい説明は出来なかった。
— 宮本百合子 『パァル・バックの作風その他』 青空文庫
もともと、二人もの男の妻になった過去を持っていて、――私はかつての男たちの性根を、何と云っても今だに煤けた標本のように、もうひとつの記憶の埒内に固く保存しているので、今更「何ぞかぞ」と云い合いする事は大変|面倒な事でもあった。
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
此の如くして唐以後僧尼は、歩一歩と支那人の所謂孝道主義の埒内に追ひ込められて來た(『唐明律合編』卷九參看)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
」――つまり、ゴリオ爺即ち父性愛、從姉ベット即ち嫉妬、ユウジェニイ・グランデ即ち吝嗇、といつた工合で、彼等はいつもその埒内にあつて行爲をする。
— 堀辰雄 『小説のことなど』 青空文庫
午後は親子三人、此度は街道を西南に坂を半上って、牧場の埒内に入る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
スペシアリテの埒内に足を置く限りは、よし大衆的であれ、将又貴族的であれ、さらに選ぶところは無い筈である。
— 坂口安吾 『FARCE に就て』 青空文庫
作例 · 標準
その問題は、会社の規則の埒内にあるため、内部で解決できるはずだ。
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彼の行動は常に礼儀の埒内にとどまっていた。
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議論の埒内であれば、どんな意見でも歓迎します。
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