汪々
おうおう
形容詞-たる副詞-と
標準
wide and deep (of a body of water)
文例 · 用例
すると是は如何に、眼の前は茫々漠々として何一ツ見えず、イヤ何一ツ見えないのでは無い、唯是れ漫々洋々として、大河の如く大湖の如く大海の如く、※々たり瀲々たり、汪々たり滔々たり、洶たり沸たり、煙波|糢糊、水光天に接するばかり、何も無くして水ばかりであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
標的たゞ四、其の題を稱ふれば、一口氣にして餘りあり、しかも其の義理、其の意味、其の情趣、其の應用に於けるや、滾々として盡きず、汪々として溢れんと欲するものがある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
朔望の潮のむく/\と押し進み來り、汪々とさし進み來り、言はず語らずの間に、洲を呑み渚を犯し、見渡す沖の方は中高に張り膨らみて、禦ぎ止む可からざるの勢を以て寄せ來る状の如きは、實に張る氣のすがたである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
目標ただ四ツ、その題を称えれば一口で余りあり、しかもその義理、その意味、その情趣、その応用に於いては、滾々として尽きず、汪々として溢れんとするものがある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
大潮がムクムクと押し進み来て、汪々とさし進んで、見る見るうちに洲を呑んで渚を侵し、見渡す沖の方は中高に張り膨らんで、防ぎ止めることの出来ない勢いで押し寄せて来る状は、実に張る気の相である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
その水の汪々と流れる涯には、ヘルンの夢みた蓬莱のように懐しい日本の島山がある。
— 芥川龍之介 『長江游記』 青空文庫
嗚呼青山誰が為にか悠々たる、江水誰が為にか汪々たる。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
平時は汪々として声なく音なく、一たび怒る時万雷の崩るゝ如き大河の畔。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
例句