親日的
しんにちてき
名詞
標準
文例 · 用例
米英を撃破したら、支那民衆は直ちに親日的になるのか。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
この前の議会で重光が「ソ連の態度が非常に親日的だ」と言ったのを、スターリン演説いらい、「そんな見方は間違いで、外相はダメだ」というわけらしい。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
之によるとこの防共政策は、赤化防止に名を借りて、親日的反国民政府的文化政策以外の、何ものでもなかったということが少なくとも判るのだ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
二三の質問を発しはしたが、私の訊きたいことはまともに答へられず、僅かに日本語達者な柯、関両氏がその親日的辞令をもつて、あたらずさはらずの意見を述べるだけである。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
欧亜局長は面をあげ、「私は皇帝の親日的態度というのがどうも曲物だと思っていたのです。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
皇帝の今までの親日的なポーズというのは、要するに秘宝を日本へ売却に来られるためのカモフラアジュだったのですな。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
ネグロス島では、日本人一般に、和ぎえない怨恨を持っていて、親日的な傾向のあるものは、誰によらず、射ち殺してしまうんだそうだ……リーナ君は、国も郷里も捨てて、山川に殉じたわけなんだが、これはもう明白な裏切なんだから、帰ったら命がない。
— 久生十蘭 『蝶の絵』 青空文庫