枝垂れ
しだれ
名詞形容詞-語幹頻度ランク #14932 · 青空 12 例
標準
weeping form (e.g. tree)
文例 · 用例
妖艶な柳が地上にとどくまで枝垂れている。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
けれども、以前見覚えた、両眼真黄色な絵具の光る、巨大な蜈※が、赤黒い雲の如く渦を巻いた真中に、俵藤太が、弓矢を挟んで身構えた暖簾が、ただ、男、女と上へ割って、柳湯、と白抜きのに懸替って、門の目印の柳と共に、枝垂れたようになって、折から森閑と風もない。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
分けて今年は暖さに枝垂れた黒髪はなお濃かで、中にも真中に、月光を浴びて漆のように高く立った火の見|階子に、袖を掛けた柳の一本は瑠璃天井の階子段に、遊女の凭れた風情がある。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
戸外の広場の一廓、総湯の前には、火の見の階子が、高く初冬の空を抽いて、そこに、うら枯れつつも、大樹の柳の、しっとりと静に枝垂れたのは、「火事なんかありません。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
」 先刻から、ただ柳が枝垂れたように行燈に凭れていた、黒紋着のその雪女が、りんとなって、両手で紳士の胸を圧した。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
×重荷おもくて唄うたふ 山頭火 味取観音堂に於て松はみな枝垂れて南無観世音 耕畝久しぶりに掃く垣根の花が咲いてゐる 同ねむりふかい村を見おろし尿する 同(「三八九」第壱集 昭和六年二月二日発行)
— 種田山頭火 『寝床〔扉の言葉〕』 青空文庫
道端の垣にリラの花が枝垂れてゐた。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫
すると表の壁の丁度金鎖草の枝垂れた新芽が肩に当るほどの所で門番のかみさんと女中のロウジイヌとがふざけて掴み合っていたのが新吉の姿を見ると急に止めて笑いながら朝の挨拶をした。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
作例 · 標準
庭には、風情のある枝垂れ柳が植えられている。
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