初葉
しょよう
名詞
標準
beginning of an epoch
文例 · 用例
十五世紀の頃に至って、沖縄島に尚巴志という一英傑が起って三山を一統した時に、久しく断絶していた本国との連絡は回復せられ、日本及び支那の思潮は滔々として沖縄に入り、十六世紀の初葉に至って沖縄人は日本及び支那の文明を消化し沖縄的文化を発揮させたのである。
— 伊波普猷 『琉球史の趨勢』 青空文庫
そんな心持は庸三が最初葉子の田舎へ招かれた時にも、彼女の母たちにはあった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
今の町の建設は紀元前四世紀の初葉で、それまではイオニア人の都市ナクソス(タオルミーナの南四キロ、今のスキソ付近)が栄えていたのを、ディオニュシウス一世はギリシア勢力絶滅のためにそれを破壊すると同時に、シケリア人をしてタウロスの山腹に新都市を建設させた。
— 野上豊一郎 『エトナ』 青空文庫
ヂェズイタ派の組織は近代の初葉に於いては時勢に適合したものであつたが、今日では場ちがひなものになつたのではなからうか?
— 野上豐一郎 『聖ロヨラ』 青空文庫
「ギニー金貨」は十七世紀後葉から十九世紀初葉まで流通していたイギリスの金貨。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
アルプス山系の一小部分ともいっていい、この Rigi も十八世紀の中葉頃から、ぽつりぽつりと登山者の注目を牽き、十九世紀の初葉にはこの頂上まで登って展望を楽んだ者はよほど増したということである。
— 斎藤茂吉 『リギ山上の一夜』 青空文庫
これは中山の尚巴思に亡ぼされた他魯毎が居つた居城で、承察度が南山王を稱してから四代百四年、遂に三山統一となつたのは十五世紀の初葉のことである。
— 濱田耕作 『沖繩の旅』 青空文庫
どんぐりや櫟や柏によって形成られている雑木林には、今は陽があたっていて、初葉さえ附けていない裸体の幹や枝が、紫ばんだ樺色に立ち並んでいたが、紙帳は釣ってなかった。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の物語は、王朝文化の初葉を美しく伝えている。
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文学の歴史におけるロマン主義の初葉は、新しい表現を生み出した。
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彼の研究は、量子力学という分野の初葉に位置づけられる。
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