慢
まん
名詞
標準
文例 · 用例
僕の母なども先祖の言い伝えだからといって、この戦国時代の遺物的古家を、大へんに自慢されていた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
學校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を擔がせて、此寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
学校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を担がせて、この寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
学生時代には不断の試験地獄に苦しめられ、慢性的の神経衰弱にかかっていたし、親父には絶えず怒られて叱責され、親戚の年上者からは監督され、教師には鞭撻され、精神的にも行動的にも、自由というものが全く許されてなかった。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
私の醜い病癖や、不愉快な神經質的の惱鬱や、厭人思想や、虚僞や、下劣な高慢や、謙遜を裝うた卑屈や、賤劣極まる利己的思想や、混亂紛雜した理智の爭鬪や、畸形な、しかも醜惡を極めた性慾の祕密や、及びそれらのものの生む内面的罪惡や、凡そ私を苦しめ、私を苛責し、私を陰鬱にするところの一切のものが懺悔された。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
あらゆる瘠我慢の非力をふるって、最後にまで考えぬこうと決心した。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
諸君はこの退屈に我慢ができるか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
「横著で、生意氣で、高慢で、反抗好きの不良兒童。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫