巳の刻
みのこく
表現名詞
標準
hour of the Snake (around 10am, 9-11am, or 10am-12 noon)
文例 · 用例
梟娘の死――その奇怪な噂がまだ消えやらない其年の八月|朔日、巳の刻頃(午前十時)から近年|稀なる暴風雨がこの城下へ襲つて来て、城内にも城外にもおびたゞしい損害をあたへた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
豊臣秀吉が、川中島の合戦を批評して、「卯の刻より辰の刻までは、上杉の勝なり、辰の刻より巳の刻までは武田方の勝なり」と云っているが、これは一番正当な批評かも知れない。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
茂れる木の葉に雨を凌げば、墨の色さえ鮮明に、「巳の年、巳の月、巳の日、巳の刻、出生。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
「巳の年巳の月巳の日巳の刻生」と口中に復誦するに及びて、村沢浅次郎の名は忽ち脳裡に浮びぬ。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
」 四人は、折々その言葉を口ずさみながら、巳の刻から申の刻まで考えぬいた。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
が、この布令をきいた気早の水野勝成は、使番を尻目にかけながら、「はや巳の刻に及び候。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
打ち殺しても差し支えない」 門卒らはかしこまって待っていると、翌日の巳の刻を過ぎて午の刻になった頃、二人の尼僧が東の方角の百歩ほどの所から歩いて来た。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
巳の刻あたりから、さうした氣ざしはございましたけれど……ほんにさし込んでゐらせられたのは申の刻あたりからでございます』『好かつた、好かつた――』 そこに母親がやつて來た。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本では、巳の刻は午前10時頃を指した。
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彼は巳の刻になると、決まって庭の手入れを始める。
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巳の刻は、十二支にちなんだ時間の数え方の一つだ。
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