幻辞.com

針毛

しんもう
名詞
1
標準
文例 · 用例
花弁の内側には白銀のように輝く針毛が生えしげり、雌蕋の太さは一抱えもあって、それを取り捲く黄金の雄蕋は海軍士官の肩章のようによじりもつれて茂っている。
国枝史郎 物凄き人喰い花の怪 青空文庫
フランスで、ある若い女が、豚などに生えているあの針のように硬い針毛というのを細かく刻んで、それを自分の憎む敵の食事の中へ混ぜて殺した事件があって、一時欧洲で大評判となりました。
小酒井不木 誤った鑑定 青空文庫
即ち針毛の細片ならば消化管に潰瘍を作って死因となることが出来ますが、馬の毛は却って消化液の作用を受け、潰瘍を作ることが出来ません。
小酒井不木 誤った鑑定 青空文庫
彼等は恰も箭鼠の如し、彼等は撫づれば、撫づるほど其針毛を逆立たしむる也。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
林中を歩む時、毛蟲から針毛を植ゑられることには驚かないが、この蜘の糸には弱らされる。
横瀬夜雨 べつ甲蜂 青空文庫