路側
ろそく
名詞
標準
文例 · 用例
もろもろの陰は深い瑠璃色に、もろもろの明るみはうっとりした琥珀色の二つに統制されて来ると、道路側の瓦屋根の一角がたちまち灼熱して、紫白の光芒を撥開し、そこから縒り出す閃光のテープを谷窪のそれを望むものものに投げかけた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
五 上野のデパートメントストアの前を通ったら広小路側の舗道に幕を張り回して、中に人形が動いていた。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
お庄は暗いような心持で、石畳のうえを歩いて行ったが、通りの方へ出ると間もなく、柳の蔭の路側で腕車を決めて乗った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
東棟は利用できません) 生徒寮玄関棟(生徒サロン、テラス、食堂) プール(四日一〇時より一五時まで) テニスコート(照明設備は利用できません) グラウンド(ただし、道路側の半分は駐車場となっています) 女子寮は一号棟、二号棟とも、現在は校舎として使われています。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
路側のさまざまの商店やら招牌やらが走馬燈のように眼の前を通るが、それがさまざまの美しい記憶を思い起こさせるので好い心地がするのであった。
— 田山花袋 『少女病』 青空文庫
そこで喬介の指図に従って、路面上の血の滴列の起点の上へ、恰度|操縦室の降口の床の端が来る位置に機関車が止ると、喬介は、給水タンクの線路側の梯子を真中頃まで登って行って、其処にタンクの横ッ腹から突出している径一|糎長さ〇・六|米程の鉄棒を指差しながら、下を振向いて助役へ言った。
— 大阪圭吉 『気狂い機関車』 青空文庫
)電線の上の小鳥たちは、一列になってずっと止まっており、一羽とて尻尾を道路側に向けているものはいません。
— 一八九三年七月二二日付 チェンバレン 宛 『手紙』 青空文庫
その内に懐の菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側へ抛り出す次手に、板草履も其処へ脱ぎ捨ててしまつた。
— 芥川龍之介 『トロツコ』 青空文庫