祠
ほこら
名詞頻度ランク #28951 · 青空 1046 例
標準
hokora
文例 · 用例
道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠まで行きたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
嘉門次が帰りそうにもないので、小舎から二、三町も行く、鳥居があって四尺ばかりの祠を見せる、穂高神社の奥の院だという、笹を分けると宮川の池。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
小さい石祠がある、屋根には南無妙法蓮華経四千部と読まれた、大日如来と書いた木札が建ててある、私たちの一行より、二十日も前に登山した土地測量技師や、昨年登山した東京の人たち、山麓|蘆安村でよく聞く名の森本某、名取某の名刺が散らばっている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
外にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、※びて腐蝕しながらも、奉納白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れられない関係があるらしい、鉄の槍身が、赤|錆びになって仆れていた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その祠の前や、岩の間などに「土」のあるのを発見して、私は驚いた。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
これで思い出したのは、関東大震災のすぐあとで小田原の被害を見て歩いたとき、とある海岸の小祠で、珍しく倒れないでちゃんとして直立している一対の石燈籠を発見して、どうも不思議だと思ってよく調べてみたら、台石から火袋を貫いて笠石まで達する鉄の大きな心棒がはいっていた。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
生れて間もない私が竜門の鯉を染め出した縮緬の初着につつまれ、まだ若々しい母の腕に抱かれて山王の祠の石段を登っているところがあるかと思うと、馬丁に手を引かれて名古屋の大須観音の広庭で玩具を買っている場面もある。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
私が花田君子を家畜のように愛撫した時世から、いまでは私は淫祠的な日本人の肉感と、彼女が私になす虐待をあまんじて受けなくてはならぬ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
作例 · 標準
山道の脇にひっそりと建つ小さな「祠」にお参りした。
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地域の人々は、この「祠」に豊作を祈願している。
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「おお、神様!どうか、この「祠」にお願いを聞き届けてください!」と、老人は手を合わせた。
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ウィキペディア
祠(ほこら)とは、神を祀る小規模な殿舎。語源は神道用語の「ほくら(神庫、宝倉)」の転訛という。小祠(しょうし)、小堂(しょうどう)とも。もともとは古神道に由来する信仰であるが、神仏習合によって道祖神に関連した仏(地蔵菩薩など)も祀るようになった。神社の簡略形で、人が立ち入ることが難しい場所や、集落や個人が所有する土地に設置され、神職は常駐しない。
出典: 祠 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0