羸痩
るいそう
名詞
標準
emaciation
文例 · 用例
顔色蒼く頬もこけ、全身|羸痩しているのは、杉窪の里で受けた傷が、いまだにたたっているからであろう。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
又、かの肺結核の際、患者が著しく羸痩して、蛋白質を多量に補給しなければならなくなるのは、肺臓が結核菌のために冒されて、窒素固定作用を減弱せしめられるためだと考うべきでありましょう。
— 小酒井不木 『人工心臓』 青空文庫
その時強直なり羸痩なりが起った場合に、僕等はとんでもない錯誤を招かんけりゃならんのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
屍体には、これほど明らかな羸痩が現われていて、そのくせ、血がいったいどこへ行ってしまったのだろうか。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
屍体の周囲には、四個所の傷口から滴り落ちた僅かなものだけが、ところどころ点滴を作っているだけであって、全身には大出血特有の不気味な羸痩が現われ、弛んだ皮膚は波打って、それが薄気味悪く、燐光色に透き通って見えるのだった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
そうすると、推摩居士の足は栄養が衰えていて、目立った羸痩を示しているのだから、当然、その部分の菱形を中心にして、三稜形をした骨端と、膝蓋骨の下端に当る部分とが合したもの――それが、てっきり孔雀の趾跡のように見えはしないだろうか。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
三九五 糞掃衣を被、羸痩し、筋脈露顯し、獨り林中に處して靜慮する人を我は婆羅門と謂ふ。
— 荻原雲來訳註 『法句經』 青空文庫
そちにもそう見えるか」「目立って、ご羸痩なされました。
— 久生十蘭 『無惨やな』 青空文庫
作例 · 標準
長年の過労と栄養失調がたたり、彼は見る影もなく羸痩してしまった。
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医師は、患者の極度の羸痩を見て、ただちに精密検査と栄養補給の治療を開始した。
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拒食症は、単に痩せるだけでなく、生命の危険を伴うほどの羸痩に至る恐ろしい病気だ。
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