同型
どうけい
名詞
標準
文例 · 用例
所が芥川君の周圍に集る人々は、たいていその同型な人物ばかりであつたので、交際の廣いわりに、心境が孤獨で寂しかつたのだらう。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
この點で彼の生活樣式は、故芥川龍之介君と同型であり、東洋文人の或る範疇を思はせる。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に就いて』 青空文庫
泣くことさえも、笑うことさえも―― 蝶子さん、あなたは私と根が同型な女だから、ひょっとしたら私のこの秘密の術を無意識にもせよ、少しは感付いちゃいないですか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
私が生血を絞り捨てゝ作り上げた銑鉄の身体から、すい/\と容易く同型の母性だけをあなたは牽き出さすのです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
生れ付き、本能の同型という深刻な原因を壊すには、やはりそれに相応わしい深刻な度の本能の葛藤を斧に持って打たせなければ断ち割れないのです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
建て札が同型であるという事実の裏にはその建て札の内容にも若干の共通点があるという事を暗示するのではないかという気がした。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
それで試みに同型の疑いのある火山名を次ページの表に列挙して将来の参考に供しておきたいと思うのである。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
そうして序破急と言いあるいは起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型を見いだすのである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫