手も無く
てもなく
副詞
標準
easily
文例 · 用例
後には銀平が手も無く得右衛門に一杯くわして、奪い行かむと謀りたり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」 さあ驕れ、手も無くそれは恋病だと、ここで言われた訳ではありませんから、小宮山は人の意気事を畏まって聞かされたのでありまする、勿論容体を聞く気でありますから、お雪の方でも、医者だと思って遠慮がない。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
手も無く追ひ返されることはほとんど必至のやうにも思へた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
」 賢明を誇る阿母さんは、手も無く十円の万年筆を買はされた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
事には上手下手有り、物には出來る人出來ざる人有るより、自然心を動す人も有れ共、人は道を行ふものゆゑ、道を蹈むには上手下手も無く、出來ざる人も無し。
— 西郷隆盛 『遺訓』 青空文庫
果して誤解も手前勝手も無く、且つ先見の明を以て猫の幸福まで考えて居たのかどうか。
— 柳田國男 『どら猫観察記』 青空文庫
この点に於て、今日のジャーナリ文学というものが一般を毒し、智識階級の観念を乱していることは非常なもので、手も無く彼等の下司根性から出でた空宣伝に乗ってしまっている、斯くて、今日一般が定義と検討とを別にして純文芸或いは大衆文芸の観念を丸呑みにしているのである。
— 中里介山 『余は大衆作家にあらず』 青空文庫
やはり五年前、船橋に住んでいた頃の事であるが、くるしまぎれに市川まで、何のあてもなく出かけていって、それから懐中の本を売り、そのお金で映画を見た。
— 太宰治 『弱者の糧』 青空文庫
作例 · 標準
彼は手も無くその問題を解決した。
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経験豊富な職人は、手も無く複雑な作業をこなした。
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彼女は手も無く難関試験に合格した。
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