万頃
ばんけい
名詞
標準
vast expanse
文例 · 用例
その百七十八「空海上人忌日※日」の蘭軒の書牘が、此年文政十年の三月二十二日に作られたことは、その菅茶山に寄示した「万頃春波漫夜烟」の詩に由つて知られる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
万畳の青山彷わんも誰が一人ぞわれを迎えん翼ある鶴とならば君が許にも飛ばんに山は畳々千峯をなし水は滄波万頃なり「兎に角あれはこのX市のイスラム教徒達にはなくてならぬ男だよ。
— 金史良 『親方コブセ』 青空文庫
万頃の豊田|眼路はるかにして児孫万代を養ふに足る可く、室見川の清流又杯を泛ぶるに堪へたり。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
遠い山々の峰が赤く、万頃の波頭が赤く、船は半面を燃えるように赤らめ、人々の顔は羞恥の限りのようにまッ赤に色どられた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
何者か因果の波を一たび起してより、万頃の乱れは永劫を極めて尽きざるを、渦|捲く中に頭をも、手をも、足をも攫われて、行くわれの果は知らず。
— 夏目漱石 『薤露行』 青空文庫
蒼波万頃浩無津、海接天辺自有垠、眼界平円似盆水、載吾船是一繊塵。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
去濠旬日未看山、身在鵬天鯤海間、新月一痕檣影淡、穏波万頃汽声閑、行雲含雨晴猶暗、游鳥追風去又還、屈指欲知幾週後、繋船南亜尽頭湾。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
)舟車跋渉幾山河、回首天涯遊跡多、濠野三千程白霧、竺洋百万頃蒼波、風花雪月望中転、春夏秋冬夢裏過、看尽吟情猶未飽、更探奇勝入南阿。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
作例 · 標準
目の前には、見渡す限りの万頃の海が広がっていた。
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万頃の緑豊かな森を歩くと、心が洗われるようだ。
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画家は、万頃の景色の壮大さをキャンバスに表現しようと試みた。
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