班女
はんじょ
名詞
標準
Hanjo (noh play by Zeami)
文例 · 用例
班女といい、業平という、武蔵野の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃作者、近くは河竹|黙阿弥翁が、浅草寺の鐘の音とともに、その殺し場のシュチンムングを、最も力強く表わすために、しばしば、その世話物の中に用いたものは、実にこの大川のさびしい水の響きであった。
— 芥川龍之介 『大川の水』 青空文庫
日本服の上に花の附いた帽を被て面紗を掩ふた晶子の異様な姿に路路人だかりがする、西班女だなどと評して居る者もある。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
此頃はやりの新演出とか、新解釈とかでする気か、其とも、昨年評判のよかつたとの噂ある「隅田川」の班女風に、本行がゝり(と言ふ様な語を、案内してくれた人が言ひました)にやる考へか、其に、博士として、どういふ指導を与へて居られるか、そんなことを楽しんで居ました。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
「班女」には大弱りに弱り候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
今夜「班女」は少しにて済む事と存候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
感心な犬の話は、そこからかしこへとつたわって、町中で大評判になり、わざわざ肉を買いがてら見に来る人もあったりして、肉屋ははんじょうしました。
— 鈴木三重吉 『やどなし犬』 青空文庫
昔からその角に煙草やがあって、はんじょうしていたから、やはり煙草やがいいと思ったのだ。
— 海野十三 『一坪館』 青空文庫
戦敗街道 天幕ばりながら源一の一坪店は、はんじょうしている。
— 海野十三 『一坪館』 青空文庫
作例 · 標準
能の「班女」は、作者の世阿弥による悲劇的な物語である。
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彼女は、能舞台で「班女」を舞い、観客を魅了した。
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「班女」の登場人物である孫次郎と班女の悲恋が描かれている。
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ウィキペディア
『班女』(はんじょ)は、世阿弥作と考えられる能の一つである。紅入り(若い娘)の狂女物だが、クルイ(激し乱れた心を表現する舞のパターン)の部分がなく、ひたすら扇に恋人を偲ぶ姿が舞と謡で表現される。
出典: 班女 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0