薪束
まきたば
名詞
標準
文例 · 用例
宗保は、後藤と西山とが下から両手で差上げる薪束を、その上から受け取った。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
」 伝平はそう言いながら、六個の薪束を、四個に減らした。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
立ち上がると、四個の薪束の重さで、伝平はよろよろした。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
四個の薪束の重さで、足がよろよろ浮いているところを、崖に墜落して行く馬の手綱にぐっと引かれて、伝平はひとたまりもなく谷底へ伴れて行かれてしまった。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
惟念は担いでいる薪束を放り出して、老僧の首筋を、ぐいと掴んで、その顔を振り向けたい気がした。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
老僧が、薪束を右の肩に担いでいるために、右の顎が隠されているのこそ幸いである。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
彼は、燃え上ろうとする妄念の炎を制しながら、薪束を作っていた。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
彼は一瞬の間、老僧を見つめると、踵を翻して自分の薪束の所へ帰った。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫