幻辞.com

床店

とこみせ
名詞
1
標準
simple store
文例 · 用例
私が十五歳で、築地の府立中学校に通っている頃、銀座の旧日報社の北隣――今は額縁屋になっている――にめざましと呼ぶ小さい汁粉屋があって、またその隣に間口二|間ぐらいの床店同様の古本店があった。
岡本綺堂 一日一筆 青空文庫
床店の筋向うが、やはりその荒物店であります処、戸外へは水を打って、軒の提灯にはまだ火を点さぬ、溝石から往来へ縁台を跨がせて、差向いに将棊を行っています。
泉鏡花 春昼 青空文庫
どこか場末の床店が、指の尖で、密とクリームを扱いて掌で広げて息で伸ばして、ちょんぼりと髯剃あとへ塗る手際などとは格別の沙汰で、しかもその場末より高くない。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
何事にも注意深い性質の末造は、わざわざ探るともなしに、この娘が玉と云う子で、母親がなくて、親爺と二人暮らしでいると云う事、その親爺は秋葉の原に飴細工の床店を出していると云う事などを知った。
森鴎外 青空文庫
当節は不景気ですから、いくらも床店の売もの、貸家はあるにゃありますが、値が張ったり、床屋に貸しておくほどの差配人、奴の身上を知っていて断ったりで、とうとう山の手へお鉢をまわすと、近所迷惑。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
何でも小石川の床店の組合が、殺みに来たと思ったんだそうで、奴は寝耳で夢中でさ、その癖、燃えてる火のあかりで、ぼんやり詰めかけてる人形が認えたんでしょう。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
しかもその多くは床店のようなもので、それらは日が暮れると店をしまって帰るので、あとは俄かにさびしくなって、人家の灯のかげもまばらになる。
柳原堤の女 半七捕物帳 青空文庫
そこらの軒下に行こうじゃねえか」 ふたりは大通りを横切って、戸をおろしてある床店の暗い軒下にはいろうとすると、店と店とのあいだから一つの黒い影があらわれた。
柳原堤の女 半七捕物帳 青空文庫
作例 · 標準
縁日の通りに並ぶ床店から、イカ焼きの香ばしい匂いが漂ってきた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
江戸の街角には、そばや寿司を売る床店が立ち並び、庶民の胃袋を満たしていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
小さなスペースを借りて床店を出し、ハンドメイドのアクセサリーを販売する。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview