幻辞.com

洗いざらし

あらいざらし
名詞
1
標準
faded from washing
文例 · 用例
それが今夜のお徳に取り分けて侘しくきこえて、洗いざらしの単衣の襟がなんだか薄ら寒く感じられた。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
実際洗いざらしの鉄道工夫の青服などは、適当な背景の前には絵になるものの一つである。
寺田寅彦 写生紀行 青空文庫
もともと、お洒落な子だったのですし、洗いざらしの浴衣に、千切れた兵古帯ぐるぐる巻きにして恋人に逢うくらいだったら、死んだほうがいいと思いました。
太宰治 おしゃれ童子 青空文庫
きびらの洗いざらし、漆紋の兀げたのを被たが、肥って大いから、手足も腹もぬっと露出て、ちゃんちゃんを被ったように見える、逞ましい肥大漢の柄に似合わず、おだやかな、柔和な声して、「何か、おとしものでもなされたか、拾ってあげましょうかな。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
地平は、私と同じで、五尺七寸、しかも毛むくじゃらの男ゆえ、たいへん貧乏を恐れて、また大男に洗いざらしの浴衣、無精鬚に焼味噌のさがりたる、この世に二つ無き無体裁と、ちゃんと心得て居るゆえ、それだけ、貧にはもろかった。
太宰治 喝采 青空文庫
清潔な町並みには、どこか洗いざらしたような色あせた印象を受けました。
富田倫生 本の未来 青空文庫
左に寝かされている男の子のほうは、まるまると肥だちもよくて、ずきんから着物にいたるまでひと目に裕福な良家の生まれらしい節々が見えましたが、右に寝かされている女の子のほうは見るからにやせ細って、そのうえに着物も継ぎはぎだらけの洗いざらしなのです。
卒塔婆を祭った米びつ 右門捕物帖 青空文庫
夜目にはその着ている物の色目もはっきりとは知れなかったが、筒袖も袴も洗いざらしのように色がさめて、袴の裾は皺だらけに巻くれあがっていた。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日洗いざらしについて考えている。
洗いざらしという言葉は日本語で重要だ。
彼は洗いざらしの意味を理解している。
この文には洗いざらしが含まれている。