金聾
かなつんぼ
名詞
標準
completely deaf
文例 · 用例
しかし爺さんは金聾だったので何も聞えなかった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
松次郎は馬車のうしろに向って、ペラリと舌を出すと、「糞爺いの金聾」と節をつけていって、ぽんぽんと鼓をたたいた。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
そこに乗っているのは長年|見馴れたあの金聾の爺さんではなく、頭を時分けにした若い男であった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
金聾の爺さんの息子に違いない。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
五尺七八寸もあらうかと思はれる大男で、眼の大きい、口もとのよく締らない樣な、見るからに好人物で、遠いといふより全くの金聾であるほど耳が遠い。
— 若山牧水 『山寺』 青空文庫
四方唯だ杉の林があるのみで、しかも溪間の行きどまりになつた所に在るために根本中堂だの淨土院だの釋迦堂だの、または四明嶽、元黒谷などへ往來する參詣人たちも殆んど立ち寄る事なく、まる一週間滯在してゐる間、私はこの金聾の爺さんのほか、人間の顏といふものを餘り見る事なくして過してしまつた。
— 若山牧水 『山寺』 青空文庫
それには池大雅が例の達筆で、「火の用心」と書き残してゐるので、それが鉄斎老人の耳に入ると、(老人は名代の金聾だが、耳で聞えぬ事は目で読む事が出来る)例の癖で何とかして自分の手に入れたくなつて来た。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
お勝手をやつて居るお今婆さんは、恐ろしい金聾で、鼻の先へ雷鳴が落ちても聽えない人です。
— 軍學者の妾 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「もう金聾だから、何を言っても聞こえないよ。」と、祖父は笑った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は生まれつき金聾で、手話でコミュニケーションをとる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
大音量で音楽を聴き続けた結果、金聾になってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「聞く耳を持たない」とは、まさに金聾な状態だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite