空名
くうめい
名詞
標準
empty name
文例 · 用例
こんな処にも空名虚誉を喜ばない二葉亭の面目が現れていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
自己とは意識の統一作用の外にない、この統一がかわれば自己もかわる、この外に自己の本体というようの者は空名にすぎぬのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
第八 俳諧連歌一、易、源氏、七十二候などその外種々の名称あれども多くは空名に過ぎず。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
しかしながらすでに創作家と云う名を受けて、官吏とか商人とか、法律家とかから区別される以上は、この名称は単に鈴木とか、山田とか云う空名と見る訳には行かない。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
しかもこの異分子もまたB主義の名に掩われてしだいしだいに流転して行くうちには、B主義の意味が一歩ごとに摺れて、摺れるたびに定義が変化して、変化の極は空名に帰着するか、それでなければいたずらに紛々たる擾乱を文壇に喚起する道具に過ぎなくなります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
吁、人は空名の爲に生れたるか、將た行樂せんが爲に生れたるか。
— 高山樗牛 『人生終に奈何』 青空文庫
前には言路洞開を令せらると雖も、空名のみにして其|実なし。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
宗教上の統一、むしろ宗教上の専制はほとんど国民と言える感情を破壊し、政府なるものはただその空名を擁して実権を有せざるに至る、この無政府的禍乱に反動して起こりたるものはかの宗教革命なり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
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形而上学と言語の哲学において、空名 とは、指示対象をもたない固有名である。
出典: 空名 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0