大原女
おはらめ異読 おおはらめ
名詞
標準
woman peddler in Kyoto from Ohara (typically with a bundle of sticks, etc. on her head)
文例 · 用例
山路で、大原女のように頭の上へ枯れ枝と蝙蝠傘を一度に束ねたのを載っけて、靴下をあみながら歩いて来る女に会いました。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
黒木を売る大原女の暢びやかな声までが春らしい心を唆った。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
大原女行へ語れな、大原女、齒朶の籠には何|盛れる、京の旅人渇けるに、木の實しあらば與へずや。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
尼は、常に壬生寺の地蔵尊を信じ、真言の日課をなせど、その本尊は伏見人形にして、夫も屡々代り、或は柴を戴く大原女、また或時は富士見などあり、然もかゝる本尊は、時を経れば小児等に与へられしとなん。
— 牧野信一 『極夜の記』 青空文庫
鞍馬から貴船に行つた事があつたが、確か鞍馬で百姓馬や大原女を写したりしてると其頃塾に入り立ての橋本関雪さんが、僕が乗つて見せてやるさけ皆で写しとき、と言はれてその百姓馬に乗られ、馬には恁ふして乗るものやで皆覚えとき、どや色男振りは、などとテンゴ言ひもてそこらを乗廻してゐられた。
— 上村松園 『写生帖の思ひ出』 青空文庫
舞妓でも大原女でも充分に写生に写生を重ねられた。
— 土田麦僊追悼 『土田さんの芸術』 青空文庫
羅生門と云う芝居を見ると、頭に花を戴いた大原女が、わたしは一条大宮から八瀬へ帰るものでござりますると云う処があったが、遠い昔、一条大宮と云う処はわたしになつかしい人の住んでいた町の名であった。
— 林芙美子 『田舎がえり』 青空文庫
これは藩地でもこの地に限る風習で、かの大原女が柴を頂いているように、魚を入れた桶を頂いている姿といい、またその売声といい、一種|可笑なものである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
例句