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良きにつけ悪しきにつけ

よきにつけあしきにつけ
表現
1
標準
for better or worse
文例 · 用例
それゆえ自分は平常他人の話にも注意し、良きにつけ悪しきにつけ参考とすることを怠らないのであるが、一昨年米国を視察して帰られた藤原銀次郎氏のお話には、一方ならず興味を惹かれた。
――所信と体験―― 一商人として 青空文庫
だが他の医師たちはこれを、この種の偏執狂においては模倣性の一端として見られうるものとして、良きにつけ悪しきにつけ一切重要性を認めようとはしなかった。
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft チャールズ・デクスター・ウォードの事件 青空文庫
ところが今ではニュシンゲン夫人はウージェーヌの中に良きにつけ悪しきにつけパリの若者が持つ二、三の特徴的感情があることを把握し、その感情を支配することによって、この愛人関係の主導権を握るようになっていた。
Le Pere Goriot ゴリオ爺さん 青空文庫
よきにつけあしきにつけ主動的であり、積極的である男心に添うて、娘としては親のために、嫁いでは良人のために、老いては子のために自分の悲喜を殺し、あきらめてゆかねばならない女心の悶えというものを、近松は色彩濃やかなさまざまのシチュエーションの中に描き出している。
――女らしさの昨日、今日、明日―― 新しい船出 青空文庫
それはあちらに行って実際に見れば、よきにつけあしきにつけ東京にいて聞きしにまさる有様だが、同じ稗を食っている村の農民でも、そこに農民組合のあるところとないところでは、若い農民はもとよりのこと、老人連でさえ全く元気が違う。
宮本百合子 村からの娘 青空文庫
私たちの足跡は、ほかならぬ私たちの足の下からしか現れないという意味で、一人一人の作家の必然の道がよきにつけあしきにつけ、その作家の文学の現実を決定してゆくし、日本の今日の文学の性格の一要因としてかかわりあってゆくわけである。
――火野葦平のことなど―― 日本の河童 青空文庫
よきにつけあしきにつけ、日本人のやることは、どういふものか素直に受け取られない傾きがある。
岸田國士 従軍五十日 青空文庫
なほ云ひ換へれば、よきにつけあしきにつけ、教育が人間精神の形成に極めて消極的な役割しか演じてゐないといふことにある。
――宛名のない手紙―― 日本人とは? 青空文庫