小局
しょうきょく
名詞
標準
文例 · 用例
そのほんとうの原因的機巧はまだよくわからないが、要するに物理的には全くただ小規模の地震であって、それが小局部にかつ多くは地殻表層に近く起こるというに過ぎないであろうと判断される。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
あんな體操なぞは凡そ肉體に不自然なる激動を與へるのみで終ひには精神作用までをも最も偏頗なる小局に乾干びさせてしまふ位のものである。
— 牧野信一 『文學的自叙傳』 青空文庫
あんな体操なぞは凡そ肉体に不自然なる激動を与へるのみで終ひには精神作用までをも最も偏頗なる小局に乾干びさせてしまふ位のものである。
— 牧野信一 『文学的自叙伝』 青空文庫
二十五年前の第一欧州戦争を、日本の一般社会は間接に小局限でしか経験しなかったから、今日の文学が経る波瀾は、極めて日本的な諸条件のうちで、しかも世界史的に高度で、経験が重大であるというばかりでなく、謂わばその重大さが初めてであるということから来る歴史的な独特の日本としての混乱もあるのである。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
唯だ一流の學者に在ては、專ら此理を智識の一途に求めて、道義若くは美妙の發達も亦然るを省せず、應用の範圍、小局に偏するの失を致せるを憾む。
— 内藤湖南 『學變臆説』 青空文庫
小局部の天気予報は寧ろ枝葉のことなんだが、気象台は生憎とそれ丈けで民衆に接しているから、好いところが見えなくて可哀そうだよ」 と団さんは自分のことは棚へ揚げた。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
かれは戦術よりも外交、小局の快勝よりも、大局の制覇を――手のろくても、望んでいる。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
けれどあれは自領の一小局地の戦い」「む」「ここの大局では、戦場の規模、戦いのかけひき、雲泥のちがいです。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫