古画
こが
名詞
標準
ancient painting
文例 · 用例
古画や器物などに「時」の手が加わって一種の「味」が生じる。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
「隠そう隠そうとしてあまり御前へ出さずに陛下をお悩ましするなどということはけしからんことだ」 と源氏は言って、帝へは「私の所にも古い絵はたくさんございますから差し上げることにいたしましょう」 と奏して、源氏は二条の院の古画新画のはいった棚をあけて夫人といっしょに絵を見分けた。
— 絵合 『源氏物語』 青空文庫
爾来富山は益す傾慕して措かず、家にツィシアンの模写と伝へて所蔵せる古画の鑒定を乞ふを名として、曩に芝西久保なる居宅に請じて疎ならず饗す事ありければ、その返とて今日は夫婦を招待せるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
ガ氏また古画に蛇|螺旋状に木を登るところ多きを全く不実だといったが、これは螺旋状ならでも描きようがあると思う。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
頼光が土蜘蛛に悩まさるる折、綱、金時が宿直する古画等に彼輩この風に居眠る体を画けるを見れば、前に引いた信実の歌などに深山隠れの宿直猿とあるは夜を守って平臥せぬ意と見ゆ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
予が大英博物館に寄付してその宗教部に常展し居る飛天夜叉の古画にも槌を持った鬼がある。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
後世の日本画家、徒に古画を模してかへつて真を模せず。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
真を模せんとして模し得ざりし古の画を模して、真を模せんとしたる古画家の志を忘れたる日本画家は鸚鵡につきて人語を学ばんとする者なり。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
作例 · 標準
博物館の薄暗い展示室で、色褪せた古画の繊細な筆致に見入る。
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蔵の奥から見つかった古画は、鑑定の結果、江戸時代の名匠の作と判明した。
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古画を修復するために、専門家が慎重に古い紙を剥がしていく。
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